祝い肴三種(口取り)

 おせち料理の前菜にあたる祝い肴三種のうちの口取り。


 この名で呼ばれるものに
 紅白蒲鉾、伊達巻、かち栗、栗きんとん、おたふく豆などがあります。


 この口取りには、いくつか意味がありますが、
 おせち料理では「酒の肴」という意味にあたります。


茶道では、お茶請けのお菓子などを指すこともあるようで、
伊達巻、かち栗、栗きんとん、おたふく豆など、
甘いものが多いので、こちらの意味と誤解されることも。


実際の盛り付けでは、かち栗は、
三つ肴の黒豆と一緒に供されることが多いようです。


紅白は、昔から縁起の良い色とされ、
神様への貢ぎ物(神饌)の赤米、白米に似ており、
かまぼこの形状が初日の出を想像させることによるといいます。


赤色は魔よけ、白色は清浄をあらわしますので、
お正月以外にも紅白は縁起のいいものとされていますね。


伊達巻は、甘く焼いた卵料理となりますが、
卵焼きや、出し巻きに代えることもあります。

伊達巻がおせち料理に入るいわれは諸説ありますが、
伊達政宗の派手好きにちなみ「伊達」という説が有力なようです。


昔の書物(巻物)に似ていることから文化・学問・教養を
求める縁起物とされます。


かち栗は、正確には、栗を日干しし、軽く炒って水分を飛ばす作業である
搗くを当てます。これが、勝ちにつながることから縁起が良いとされます。


栗きんとん。きんとんは、金団と書き金運を招くものとして、
供されます。栗が材料として使われるようになったのは、
明治時代からとも言われ、もともとは、黄金色のさつま芋の
餡が用いられたようです。


お多福豆というのは、ソラマメの種類の一寸豆を黒く甘く煮込んだもの。
ソラマメを煮込んだものもありますね。


おせち料理に限らず、日本では、食材の材料、料理の名前に
縁起を担ぐものが多く、これも文化として受け入れたいものです。